酸性雨

酸性雨が今もどこかで…

kareki

■酸性雨とは

通常の雨は弱い酸性(pH5.6)ですが、これより強い酸性の雨を、酸性雨と呼んでいます。

 

■酸性雨は何故怖い?

酸性雨には、自動車の排気ガスや工場等からの排煙に含まれる窒素酸化物やイオウ酸化物などが大気中で化学反応を繰り返し、硫酸イオンや硝酸イオンなどに変化して溶け込んでいます。そのような毒性の雨が降れば、森林破壊や魚介類の生存問題につながるだけでなく、重要文化財等の貴重な建築物にまで悪影響を及ぼします。

 

■酸性雨は国境を越える

かつて被害の大きかったヨーロッパでは、イオウ酸化物の排出削減に関する「ヘルシンキ議定書」が締結され、現在ではクリーンエネルギー(天然ガスや太陽光・水力・風力発電など)の積極的な導入等によって、以前と比べれば落ち着いてきたようです。また、先進国の多いヨーロッパ諸国では、国同士の足並みが揃うことも多く、問題解決に向かいやすい要因の一つと考えられています。
一方、アジア地域(主に、中国、東・東南アジア)における酸性雨の問題は深刻化しています。経済格差が指摘されるなかで、酸性雨や大気汚染問題に対する共通の認識を深める努力が求められてきています。

 

※参考:環境gooHP 環境ナビゲーター「第2回 酸性雨と越境大気汚染」
(国立環境研究所 大気圏環境研究領域 大気反応研究室 畠山史郎氏)

 

■各国の取り組み

『原因となる物質が放出されてから酸性雨として降ってくるまでに、国境を越えて数百から数千kmも運ばれることもあり、その動向を監視するため国際的に協力して世界各国で様々な観測・分析が行われています。
世界気象機関(WMO)の推進する全球大気監視(GAW)計画の下で、ヨーロッパや北米を中心とする約200の観測点で降水の化学成分の測定が行われています。
アジア地区では、「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)」の下で、酸性雨モニタリングを共通の手法で行うための取り組みが進められています。』

 

※参考資料:気象庁HPより抜粋

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●参考リンク:気象庁:酸性雨に関する基礎知識のページ